AIで年一の確定申告の相場を調べてみた

今回は、税理士事務所に確定申告の年1回の業務、いわゆる「年一」を依頼した場合の大体の相場についてです。

AIを使っていろいろ調べてみました。このあたりは入力する条件や質問によって多少答えが変わってくると思いますが、ChatGPTとGeminiで相場について確認してみました。

目次

ChatGPTとGeminiとミツモアの結果について

調べる条件としては、年1回だけの関与、消費税の申告を含む、そして記帳代行も込みの、いわゆる丸投げした場合の年一の確定申告業務の料金についての相場です。(複式簿記を前提)

まずChatGPTは、次のような結果でした。

  • 年間売上500万〜1,000万円:20万円
  • 年間売上1,000万〜2,000万円:25万〜35万円+α

Geminiは、次のような数字でした。

  • 年間売上500万〜1,000万円:18万〜25万円
  • 年間売上1,000万〜2,000万円:25万〜34万円

そして、ミツモアの成約金額についてのデータをChatGPTが出してきました。ミツモアは相見積もりを前提しているということで、相場より若干低いかと思われますが、そのデータは次のとおりです。

  • 年間売上500万〜1,000万円:8.8万〜16.5万円
  • 年間売上1,000万〜2,000万円:11万〜19.3万円

相見積もりを利用しているということもあって、通常の相場より若干低いというのは整合性が取れているかと思います。ミツモアは世間の相場の約7~8割といったところではないでしょうか。

この金額は成約金額なので、税理士事務所側が最初に出している見積金額についてはもう少し低いのかもしれません。

実際は各事務所によってサービス内容などがバラバラなので、一概に比較することは難しいですが、1,000万円以下の規模が小さいところであったとしても、このミツモアの成約金額の一番低い8万8,000円という金額から見ても、下から10万円という数字にはなっているかと思います。

なので、条件が違うというところも前提においた上で、事業所得について1,000万円に満たないところであっても、4万円や5万円というのは、ほぼありえない数字かと思われます。

6万円から8万円についても割安ではないかという感じです。

そして、1,000万〜2,000万円あたりが、年一の確定申告の一番多い客層のラインになってくるかと思われますが、ChatGPT、Gemini、ミツモアの成約データの3つを比較しても、20万円の少し上~25万円ぐらいが一般的な相場と思われます。

一般的には、1,000万〜2,000万円のラインについては最低でも20万円は超えてくると、データから読めるかと思います。

なので、1,000万〜2,000万円ぐらいの売上規模で、確定申告の報酬が例えば15万円ぐらいというのは、破格の金額ということになってくるのではないかと思われます。

年一を安く受ける事務所は少なくなっている

昔から税理士事務所は、確定申告の年一の業務については、比較的安い料金でやっていたという事務所が多かったと思います。

しかし近年は、人手不足であったり、確定申告の時期に作業が集中することによる事務所運営や職員の残業問題など、労務の問題が厳しくなってきたという背景もあり、昔からの安い金額で年一を受けているという事務所は、少しずつ少なくなっているようにも感じます。

現に年一のお客さんを積極的に受けている事務所は少なく、またもうすでに年一の事業所得のお客さんは受け入れをしない、あるいは最初から年一ではなく毎月の顧問契約を勧めるという先生も多いようです。

年一の申告業務は意外と割に合わない

年1回の申告業務というのは、お客さんにとっては申告だけの話であり、その支払いに多く払っている、割高だというふうに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、税理士事務所側にとっても、年1回の処理をこの確定申告の忙しい時期に集中的にしなければならないということで、毎月の業務量の平準化や事業の運営についても、先ほど言った従業員の残業問題など、非常に難しい問題があります。

お金にはなるものの、きちんと料金と、かかる時間や労力などの工数計算をやってみると、意外と割に合わないというところについては、料金を改定したり、お断りしたりするというケースも増えています。

相場を頭に入れて、早めに動く

そういったわけで、毎月税理士に関与してもらうほどではないけれども、年1回の申告だけはお願いしているという方については、今話してきた相場を全体的に頭に入れておいてください。

その上で、もしご自身が今関わっている税理士が明らかに安いということであれば、こちらから値上げしていいという話を持っていくのも・・・ですが、値上げの話があったときは受け入れざるを得ないかと思います。

あるいは、値上げの話がないということは、急に切られるという可能性もゼロではないかと思います。(税理士側も関与を続けたいのであれば、値上げの話はとっくにしているかと思います。税理士側から値上げの話が未だにない方については要注意です。)

今回の話の内容は記帳代行の丸投げという話なので、ご自身で記帳する場合は、多少の料金の交渉ができるかと思います。

また、資料を早めに出したり、質問に対して早く答えたりするなど、確定申告シーズンの早めに対応することで、税理士事務所側としての対応も変わってくると思います。

11月に入り、新規顧客を受けている税理士が少なくなってきているので、確定申告が必要で税理士に依頼しないといけないとわかっている方については、早めに動いてほしいかなと思います。

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この記事を書いた人

竹岡良晃税理士。売上アップのパーソナルトレーナー税理士。中小企業の経営問題について、傾聴力を駆使して問題解決をサポートする活動を行っている。

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