税理士事務所の秋は意外と忙しい|10月〜11月に何をしているか

税理士は秋は何しているのか?この質問に対しての税理士の回答は、税理士事務所によってバラバラです。

「比較的も暇」と答える税理士もいれば、「調査だらけで結構忙しい」と答える税理士もいます。

税理士業界以外の一般の方のイメージは、冬は確定申告シーズンで忙しい、3月から5月は会社の決算で忙しいというイメージがあると思いますが、秋の時期は税理士は何をしているのか?と疑問に思う方も多いと思います。

今回は、税理士事務所は秋に何をしているのかというお話をします。

目次

秋は税務調査のシーズン

冒頭でも書いた通り、秋は税務調査のシーズンです。

なぜ秋が税務調査のシーズンなのかということですが、それは単純に税務署が秋の時期が一番時間が取れるからです。

完全なお役所都合ということです。

税務調査については、税務調査を受けるタイミングというのを、税理士事務所や会社、お店が自分でコントロールできないので、必然的に税務署が指定してくる時期に税務調査を受けることになります。

税務調査を受ける件数が多いか少ないかは、税理士事務所の規模であったり、抱えている顧問先の内容などにより異なってきます。

従業員がそれなりにいる事務所のような場合、所長先生は税務調査の対応を同時にそれなりの数をこなしているというような場合があります。

税務調査の経験がある方はご存知だと思いますが、税理士は税務署の調査による立ち会いから、最後の修正申告などの申告業務まで対応します。

税務調査があるということは、修正するような内容が全くなかったというような場合以外においては、必然的に再度申告する業務が必ずセットで付いてくるということになります。

言ってみれば、税務調査の件数と同じ件数だけ、決算件数、申告件数が増えるというようなイメージです。

そして調査の修正申告ということであれば、基本的に1年分というよりは2年分、3年分、場合によっては5年分というようなケースもあります。

また、所得課税の法人税、所得税の申告だけではなくて、消費税の申告もセットでついてくるというようなケースが多いです。

税務調査の案件を複数件同時に抱える税理士の精神的な負担というのはかなりなものになりますが、精神的な負担だけでなく、事務的な負担も相当なボリュームになります。

ということで、調査の多い税理士事務所においては、秋は税務調査の対応で精一杯という事務所もあったりします。

秋の決算月の会社の対応

会社といえば3月決算というイメージが多いかと思いますが、実は意外と秋が決算月の会社というのもあります。

3月から半年後の9月決算という会社、結構多いです。

会社の決算は、会社の設立したタイミングによってバラバラです。そのため、その税理士事務所が対応する会社の決算月が秋に多い場合、その事務所は秋に決算申告業務が集中することになります。

昔は会社の決算を税理士事務所の都合で決算月を変更していたというような話も聞いたりしますが、個人的にはそんな話はちょっとどうなんやろうと思います。

会社の決算月は、会社にとってベストな決算月を設定すべきだと思います。

その結果として、秋に決算が集中する税理士事務所が出てくるというのは、ある程度仕方がないのかもしれません。

年末調整の準備

早い税理士事務所では、10月、11月の時点で年末調整の準備を進めているところもあります。

生命保険の控除証明書などは、10月、11月のタイミングで、生命保険会社などから送付されてくるケースが多いと思います。

この早い時期に、年末調整の資料収集の誘導だったり、年末調整の準備をしている事務所は、その後の年末調整業務や確定申告シーズンについても前倒しで処理できている、良い税理士事務所だと思います。

この早いタイミングで年末調整の準備ができるかどうかは、先ほどの話の秋の会社の決算件数が多いかどうか、税務調査の対応件数が多いかどうかで大きく変わってくるかと思います。

税理士試験の発表が11月末にある

税理士試験は毎年8月の初旬に実施され、合格発表が毎年11月末にあります。

税理士を目指す受験生にとって、科目合格するかどうかで転職を考える受験生も多いです。従業員を抱える所長先生にとっては、職員の転職のタイミングであり、税理士事務所職員のメンバーの入れ替えをどうするかということで、頭を悩ませている先生もいます。

職員が大量に退職するような場合は、一旦新規の受け入れを停止したり、他の職員に仕事を回したり、場合によっては所長先生が自ら担当をする件数を増やすということも必要になってきます。

今まで新規顧問先を随時受け入れていた事務所が、急に新規顧問先を受け入れなくなったというような場合には、この税理士試験の合否後による事務所職員の大幅な人数の減少などが影響している可能性もあったりします。

筆者の事務所の秋のスケジュール感

私の事務所では、税務調査においては、他の事務所に比べて比較的、税務調査の件数自体は少ない方だと思われます。

また、決算業務においては、8月決算が1件、9月決算は1件のみです。

ですので、秋のこの時期というのは、他の時期に比べて、私の事務所では比較的時間に余裕がある時期であると言えます。

私の事務所では、5月決算7月申告、6月決算8月申告という会社が多かったので、9月から11月については、少しお休みをいただいたり、忙しい時に取り組めていなかったことなどをする時間に充てたりするようにしています。

まとめ

秋は税務調査と会社の決算申告業務がない、もしくはその件数が少ない事務所については比較的暇なシーズンです。

確定申告シーズンや3月決算、5月申告の忙しいシーズンなどは、面談を実施していない事務所もあったりしますが、この秋のシーズンであれば、面談してくれる事務所というのもあったりします。

忙しい事務所というのは、目の前の仕事に追われてばかりで、新しい面談どころじゃないという税理士も多いです。

なので、この比較的余裕のある秋であれば、新規面談を受け付けているという税理士も多いのではないでしょうか?また、面談の日程についても比較的早い日程を押さえることができます。

税理士を変更したり、新しく税理士を探しているというような方は、この秋のシーズンを利用して、ご自身に合う税理士を探してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

竹岡良晃税理士。売上アップのパーソナルトレーナー税理士。中小企業の経営問題について、傾聴力を駆使して問題解決をサポートする活動を行っている。

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