イベント出店の売上、経費になるもの・ならないものを整理する

まだまだ暑い日が続きますが、デザイナーの方は秋のイベント出展に向けて、着々と準備を進めていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

中には、今回のイベント出展が初めてという方については、税金の計算をどうしたらいいのかわからないという方も多いかと思います。

今回はデザイナーの方に向けて、イベントを出展した際の税金の計算の方法について解説いたします。

目次

売上の計算

売上の計算については、それほど難しくないとは思いますが、

売上の計算で問題となるのは、当日の売上の金額の把握方法をどうするか?ということです。

当日売れた品物が一つや二つであれば、その売上金額を記録することに苦労しませんが、数百円の単価の品物をたくさん売ったり、また、連続してお客さんがどんどん来るような場合は、その都度売上金額を記録することが難しくなってきます。

一般的な店舗であればレジの機械などで対応できますが、初めてイベントの出店をするような方は、最初からレジの機械を準備することは、金銭的にも難しいと思います。

ですので、レジの機械を使わずに売上を集計するような仕組みを最初から作っておく必要があります。

最も簡単なのは、ノートなどへの手書きの方法です。原始的ですが、これが一番簡単で分かりやすいかなと思います。

2つ目はパソコンを使ってExcelに入力していく方式です。Excelで算式さえ組んでおけば、自動で計算してくれるので、手書きのノートの場合に比べて計算の手間が省けます。

3つ目は、売上を管理できるアプリをスマホなどにインストールして計算する方法です。使うまでの設定や操作方法を覚える必要はありますが、自動で売上を集計できるので非常に便利です。また、どのようなものがどれくらい売れたかという販売の管理や、次回にどのような品物を準備したらいいのか?などの経営の判断にも役立つ材料となります。

どの方法で売上を集計しても良いと思いますが、一番良くないのは、売上の集計を全くしないまま、イベントの出店を終えてしまうことです。

イベント後に残ったお金が全て売上の金額にすればいいじゃないか!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

イベント当日に臨時の支払いを、その売上のお金の中から支払ったり、両替などで、そのレジ現金の中に別のところからお金を入れたり、また出したりしたような場合は、その都度レジ現金の残高を記録するような出納帳をつけていない限り、必ず実際の売上の金額と、計算上出てきた現金残で把握した売上の金額とはズレることになってしまいます。

イベント出展前は準備することで頭がいっぱいだと思いますが、この売上の集計の方法について、事前に必ず準備しておくようにしましょう。

経費の計算(経費になる?ならない?)

経費については、売上のように当日にどう管理するか?という問題は少ないかと思います。

経費については、基本的にレシートや領収書が残るからです。

問題は、その支払ったレシートや領収書の金額が経費になるかならないかということです。

経費になるものとしては、主にブースの出展料、印刷費、グッズの制作費、交通費、遠方の場合は宿泊費、放送資材、ディスプレイの用品、SNSの広告費など、そのイベント出展のためにかかった直接的な経費はもちろんのこと、間接的な経費も含まれます。

自宅でプライベート用として使っていたものをイベント出展のために使用する場合には、イベントで使用した割合とプライベートで使った割合に応じて、按分して経費として計算します。

経費の按分計算については、これが正解というものがないので、なかなか判断がつかないものも多いかと思いますが、第三者(税務署や税理士)に対して、合理的な説明ができるように按分計算するようにしてください。

衣装や服については、基本的には経費になりません。ただし、店舗名や商品名などを印刷したTシャツをご自身やスタッフが着るような場合、そのTシャツの制作費については経費として認められるかと思います。

そのTシャツは出展イベントの時にしか着ないよね!というようなTシャツです。

間違いやすいポイント

イベントで売れたグッズや商品については、すべて売上原価となりますが、イベントで売れ残ったグッズや作品については、棚卸資産として処理するので、経費にはなりません。

イベント出店後はとても疲れているかとは思いますが、イベント出展後の在庫の確認については、忘れずに行ってください。

経費となるレシートや領収書について、「金額の記録さえすれば保存しなくてよい」と思ってらっしゃる方が非常に多いです。レシートや領収書がない経費については、経費として認められませんので、必ず保存するようにしましょう。

逆にレシートや領収書を何らの理由でもらえなかった場合については、メモ書きで結構ですので、日付と支払い相手と支払い金額、支払い内容について保存しておいてください。その保存したメモ書きがレシートや領収書の代わりとなります。

まとめ

売上の集計については、イベント出展前に事前に売上の集計方法を考えておく必要があります。

また、経費については、レシートや領収書はすべて保存しておきましょう。

イベント出展後は、売れ残った在庫についての確認をします。

売上の集計、経費、在庫の確認、すべてのものについて言えることですが、その都度適時に処理するということが重要です。

本来のイベントの準備で頭がいっぱいだと思いますが、税金の計算についても、頭の片隅に入れておいてほしいところです。

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この記事を書いた人

竹岡良晃税理士。売上アップのパーソナルトレーナー税理士。中小企業の経営問題について、傾聴力を駆使して問題解決をサポートする活動を行っている。

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