本日は2021年3月10日です。まだ朝晩は冷えますが、昼間は随分暖かくなりました。さて、本日は国税徴収法が何故難しく感じるのか?その理由について書こうと思います。
国税徴収法の本試験問題においては、各専門学校が出す解答速報の内容に違いがい生じることが珍しくありません。他の税法では計算パターンや枝葉の理論が専門学校ごとに少し異なっていることはあっても、他の税法でメインの解答内容が異なる場合はほぼ無いと思います。
事例問題で該当しそうな理論が複数存在するケースは、国税徴収法特有の問題だと思います。実際の税金滞納場面においても、想定し得る手続が複数存在すると思います。国税徴収法では複数ある理論の中から、最も適した理論(規定)を選択する力を必要とします。
また、事例問題では資料が長々と書いてあるので、状況を把握しにくく、解答する項目が沢山ある点も国税徴収法の特徴だと思います。資料を整理して、順序良く解答することが国税徴収法では求められます。(A氏の〇〇について、B会社の××について、……と自分で小問を設定する必要があります。)
これらの能力を問う本試験問題が毎年第2問で出題されます。私は本試験第2問が「受験生の国税徴収法のセンスを問うている」と勝手に思っています。
この国税徴収法のセンスは、過去問の解答で練習しないと身に付かないと思います。模試のベタ書きばかりでは身に付きません。是非、過去問解答を通じて国税徴収法のセンスを磨いてください。