その相続シミュレーション、間違ってませんか?

とある相続相談で、保険会社から「一次相続で子供が財産を全部取得するのが最も相続税が安くなる」とアドバイスされたというお話を聞きました。

恐らく、一次相続でこれくらの相続税が出るので、その節税対策として保険契約して欲しいという営業トークかと思います。

財産の総額や財産の内容、小規模宅地の特例可否など、その他相続案件ごとの固有の事情によって、その答えは変わってきます。

しかしながら、私が取り扱うような相続財産が数億円程度の相続案件であれば、大体の場合は法定相続割合に近い割合で相続すると、一次相続二次相続のトータルの相続税が最も安くなるというケースが多いのでは?と思います。

過去の相続案件で二次相続まで含めたシミュレーションを検討していても、特定の相続人に極端に財産を寄せる遺産分割は相続税が高くなっていました。

法定相続割合って良くできているなぁと感じます。

少なくとも、冒頭に書いたような一次相続で配偶者が財産を全く取得しないというのは、相続税の配偶者控除(配偶者の税額軽減)の制度を利用しないということです。

この方法がベストな方法であるとアドバイスする保険会社は、一体どういうことなのか??不思議です。

まぁ、無責任に自分たちの都合の良いように好き勝手に言っているのだと思いますが。

相続税の一部の有利な規定の適用を除いて、相続税が下がるということは、ご自身や親族の大切な財産の評価が下がる、つまり財産が目減りしていることを意味します。

安易な相続税対策という名の節税商品には、簡単に飛びつかないように注意して欲しいところです。

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この記事を書いた人

竹岡良晃税理士。売上アップのパーソナルトレーナー税理士。中小企業の経営問題について、傾聴力を駆使して問題解決をサポートする活動を行っている。

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