税務ソフトが入ったパソコンを外部に持ち出すと、現状は事務所内のネット環境以外の場所では税務ソフトは使えません。素人なりに色々と調べてみました。
どうやらIPアドレスと税務ソフトのライセンスが紐付けしれているようです。ネット環境が変わればIPアドレスは当然変わります。
ネットに繋がってない場所で税務ソフトを立ち上げようとすると、全く立ち上がりませんでした。
「税務ソフトの入ったパソコンを外部に持ち出すのは盗難などのリスクがある。」と指摘する先生もおられましたが、従来の紙の印刷物は外部に持ち出すことは何のリスクも無いのでしょうか？
印刷物にはパソコンのようにパスワードも一切かかっていないので、むしろ紙の印刷物の方が盗難リスクは高いように感じます。
この問題は他の税務ソフトでも起こっているようです。完全に解決しようとするなら、税務もクラウドソフトにするしかないと思います。
クラウドならそもそもネット環境が整っている場所なら必ず使えます。外のフリーWi-Fiを使って税務ソフトを見ることはしませんが、顧問先のネット環境から税務ソフトを見る、事務所以外の自宅で税務ソフトを見るということは今後必ず出てきます。（というか既にその必要性を強く実感しています。事務所に戻らないと確認できないって何て効率が悪いのか！？）
他の事務所では、事務所以外の場所から税務ソフトを入力する場合に、別のパソコンを使ってリモート操作で対応しているところもあるようです。
その場合はパソコンが2台必要ですし、そもそも事務所内の税務ソフトが入ったパソコンを常に起動させておく必要があります。1人事務所のケースでは現実的な使い方ではありません。
税務ソフトの技術的な問題に加えて、税理士法の問題もあるので、まだまだ税理士業界は事務所以外で仕事をすることに対しては他の業界に比べて随分と遅れていると個人的には思います。
現実に令和4年度税制改正大綱には、今後の税理士事務所の在り方について、上記のような問題を含んだ内容が記載されています。今後税理士事務所でもリモートワークが進むことを期待しています。
