昨日(令和3年9月22日)寸借詐欺に遭いました。被害額は500円でした。皆さんは寸借詐欺という言葉をご存じですか? 本日は私が遭った寸借詐欺について書こうと思います。
寸借詐欺とは?
実用日本語表現辞典によると、
寸借詐欺とは「金銭を少しだけ、少しの間だけといって借りて踏み倒す詐欺の手口。困っている様子を装い人の善意につけ込んで金銭を騙し取る、といった悪質な事例も多い。」
とされています。
後で返すと言って返さないパターンは寸借詐欺になります。人に長い期間お金や物を借りたままの状態は、寸借詐欺に該当する可能性があるので注意が必要です。
そして、私が被害に遭ったのは「困っている様子を装い善意につけ込んで金銭をだまし取る」のパターンでした。昨日被害に遭ったときの具体的なやり取りは以下の通りです。
私が実際に遭った寸借詐欺の詳細
時刻は17時半頃、私が天王寺駅周辺を歩いていたところ10~20代ぐらいの女性から声を掛けられました。
「財布を無くして困っています。新大阪に帰りたいので490円必要なんです。500円貸してくれませんか?」
ここから、500円玉を渡すまでの数秒の間、私の頭の中で考えたことを書きます。
……財布を無くした?交番かJR改札で事情を説明したら電車賃を貸してくれるのでは?
天王寺から新大阪まで490円?せいぜい200円代では? 怪しい。
ここで財布を出したら、財布ごと取られるのでは? 取り出すのは小銭入れだけにしよう。
もしかしたら、女性の他に仲間がいるのか? 女性と長話すると怖い兄ちゃんが出てくるのか? 新手の美人局か?
ここで断ったら、後を付けて狙われるのでは?
変な事件に巻き込まれるのも困るので、500円ぐらい仕方がないか……
結構色々考えました。結局詐欺だろうと思いつつも、500円玉をサッと渡して、すぐにその場を去りました。
ちなみに、天王寺~新大阪間はJRで220円で、490円も掛かりません。天王寺~JR芦屋間で470円でした。
加害者女性も「JR芦屋まで帰れないんです」のセリフに代えた方がいいと思います……え?そういう問題ではないですか?
500円という少額が寸借詐欺のミソ
金額が500円ではなく、数千円か1万円なら絶対に渡していなかったと思います。
詐欺とは思いつつも、「500円ぐらいいいか」と思ってしまった私の負けです。
後で私と同じような被害に遭った人がいないかネットで調べると、多くの方がこの手の詐欺に遭遇しているようです。
私のケースでは加害者は若い女性でしたが、男性の老人だったり、中年女性だったりもするそうです。
財布を落とした、家に帰れないなどと同情を誘って、少額の現金を狙ってくるのは、間違いなく寸借詐欺です。
金額が500円でも詐欺は詐欺です。
500円は損してしまいましたが、ブログのネタとして使えました。転んでもただでは起きません。
この手の詐欺には「警察に相談に行きましょう」というのが一番だそうです。
皆さんも寸借詐欺には気を付けてください。