今更ながら今年令和5年の第73回国税徴収法本試験について、本試験問題を見てみました。大原ベースで80点(77~83)は取れるなぁというのが個人的な感想です。
当初大原はボーダー64点、確実77点としていましたが、受験生のアンケート結果ではボーダー80点?確実85点?(ネット上では複数の点数がありましたが、平均取ってこれくらい?)だそうで、私の最初の感覚の80点は取れるというところはボーダーでほぼ間違いなのかな?というところです。
で、私が80点は取れると書いたのは、きちんと専門学校の教材を理解していれば取れている点数だということです。この中には理論暗記や解説ページも当然に含みます。
大原の解答速報コメントで気になった部分は「不服申立て等の期限の特例は、・・・趣旨(理由)についてはうまく記述できていない方が多かったように思われます。」という部分です。
・・・・この趣旨の部分はテキスト解説ページに載っています。解説ページなので一言一句で覚える箇所ではありませんが、キーワードで部分点を取らないといけない問題です。私の採点では15点満点中、半分の7点で計算しています。自己採点で80点後半や90点近くの受験生はおそらくここも満点15点で計算しているはずです。
専門学校の講師も仰っているようですが、実際のボーダーは75~80点ぐらいというのは私も同じ感想です。
自己採点で80点以上の受験生のほとんどが合格しているとすると、残された合格のイスはそれぼど多く残っていないと思います。点数調整によっては70点後半でも落ちている可能性は大いにあると思います。
あと個人的に思うのは、「譲渡担保財産が確定的に譲渡担保者に帰属した場合の続行」については、大原生は弱いのかなぁと(今年の受験生は違うのかもしれませんが、私が受験生時代のときはこの部分は大原ではほぼ扱ってなかったので)。TACでは模試でがっつり出題されたとか・・・・そうなると他の部分で挽回というのも難しくなってきます。既に合格ラインの受験生は他の問題で点数を着実に取っているので、差が付かず、こういうところで差が付いてしまうのかなぁと。
「理論を全暗記、教材を全理解している受験生は3%もいない」と受験生時代の講師は仰っていました・・・・3%はいるということです。今回の本試験で言えば85~90点ぐらいの受験生でしょうか?
毎年ボーダーラインに乗っては落ちるというのは、毎回合格のくじ引きを引いているのと同じです。受かればラッキーですが、ボーダーラインということは、落ちている可能性も十分にあるということです。
ボーダーラインや確実ラインを見れば、本当に確実に受かりたいのであれば、国税徴収法では理論全暗記と教材全理解は必須だということは、今回の本試験解答速報の点数から見ても納得できると思います。
国税徴収法に本当に受かりたいのなら、「全暗記と全理解はしんどいので、手抜きしてボーダーに乗って合格してたらラッキー♪」・・・・という考えは今すぐ捨ててください。