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事務所見学会の罠?

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事務所見学会というのは、税理士が他の税理士の事務所を見学することです。他の士業でもやっていると思います。有料であれば、全然面識のない有名な事務所に対しても見学することができます。

士業事務所以外の一般の会社でも同じような見学会はあると思います。

特に開業直前直後の先生は他の先生を参考にしたと思う気持ちが強いのか?事務所見学会に参加しがちなように思います。

自分の少し先を走っている先生の事務所を参考にするのは、私自身も良いとは思いますが、見学先の事務所が自分の事務所運営レベルとかけ離れ過ぎている場合は、参考にならないというケースが多いように思います。

具体的に言いますと、開業間もない1人事務所の先生が、100人ぐらいの中規模事務所を見学したところで、事務所運営の仕組みが1人事務所と100人事務所では全く異なります。そもそも同じ税理士事務所のカテゴリーに括ること自体がおかしいと思います。

開業直後の1人事務所の最重要課題は営業です。一に営業、二に営業・・・とにかく営業です。人事制度や社内環境・・・・そんなものは営業の次の話です。もちろん将来的に規模拡大をしたいのであれば、今後の参考になりますが、その規模拡大するにはまずは営業でしっかりと仕事を取ってくる必要があります。(本当に参考になるのは、自分の事務所がもう少し大きくなってからということです。見学時期が早いということです。)

陸上で言えば、100Mを15秒で走る選手が10秒台の選手の動きを参考にするようなものです。恐らく全く参考にならないはずです。練習メニューや動きのコツなどを聞いたところで理解できません。表面的な動きだけを真似しても意味がありません。まずは少し先の14秒で走る選手を参考する、14秒で走れたら次は13秒台の選手を参考に、と少しずつ1歩ずつ進むのが一番です。

実は私自身も開業間もないころに、かなり遠方の先生から「事務所見学へ来ませんか?」とお誘いを受けたのですがお断りしたことがあります。理由は交通費が数万円掛かるからでした(宿泊でないと厳しいぐらいの距離)。とても良い先生でしたが、開業当時の金欠状態で数万円を払う余裕はありませんでしたし、仮に行ったところで私が吸収できるものは少なかったと思います。

既に「この○○先生のようになる!」「△△先生と同じ分野の仕事をする!」という明確で具体的な目標があるのであれば、高い交通費を払う価値もありますが、何となく~の状態で行くのは交通費が勿体ないです。

では近場であればいいの?という話ですが、近場であれば交通費の出費は少ないですので良いと思います。何せ開業直後は時間だけはたっぷりありますから!

どうしても遠方の先生の事務所見学へ行くのなら、その数万円の高い交通費の元を取るだけの事前準備が必要です。見学会ですから、出金数万円・売上ゼロ円です。完全に赤字の行動です。せめて出金数万円に見合うだけのノウハウや情報を持って帰る!これぐらいの意気込みがないと、単に事務所見学をして「楽しかった♪」だけで終わってしまう可能性が高いです。

高い数万円の交通費の支出が売上に結び付くのか?ただの支出となってしまうのか?ご自身でしっかりと考えて欲しいです。そういうのを考えるのも開業税理士として大切なことです。

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