「4カ月前の本試験で何がダメで不合格だったのか?」税理士試験当日の振り返りをしないで勉強しても、また来年の本試験で同じような結果になる可能性が非常に高いです。
「前回の本試験までの勉強では何が足りなかったのか?」と前回の試験までの振り返りをする受験生は割といると思いますが、
試験当日の2時間の振り返りをする受験生はほとんどいないと思います。将棋でいう感想戦のようなものです。(本試験直後の解答速報で振り返る受験生も、不合格通知後に再度振り返る受験生は少ないはずです。)
受験初年度の科目であれば、単に学習量が足りなかった、理論暗記が足りなかったということで、まだ改善点は分かりやすいかと思いますが、2年目以降はそれなりに学習量もあり、理論暗記もできている状態で本試験に挑んでいるはずです・・・にも関わらず、不合格となった場合、何が原因で不合格になっているのか?を詳しく分析する必要があります。
本試験当日の朝から、本試験を受けるまで、そして本試験の2時間。どの順番で問題を解いたのか?どんな解答をしたのか?解いた順番は正しかったのか?なぜ間違った解答をしたのか?その原因は?本試験当日の心理状況はどうだったのか?何が原因で焦っていたのか?時間配分は適切だったか?
特に成績上位者になる程、来年以降の学習での伸びしろがどんどん少なくなります。成績トップ集団の受験生であれば、現状維持の状態かもしれません。
要は今回不合格となった状態と同じような状態で、また来年の試験を受ければ、結果はどうなるのか??ということです。恐らく同じような結果になるはずです。
多くの受験生(過去の私を含めて)は不合格通知を見て、この年末頃から勉強を再開しますが、ほとんどの方は上記に書いた「本試験当日の振り返り」をしません。その理由は、不合格という事実と真正面から向き合いたくないからです。
落ちた試験のことを詳細に思い出すことは大変辛いことです。特に本試験の自分のメモ書きなどを見ると、本試験当日の自分の判断ミスなどが鮮明に蘇ります。目を逸らしたくなるのも当然です。
税理士試験は努力すれば合格する・・・・ほど甘くないと私は考えています。特に税法科目は、正しい努力をする必要があると思います。ただがむしゃらに手あたり次第勉強すればいいというものでもないと思います。(特に勉強時間が限られている社会人受験生は注意。専門学校のカリキュラムを否定するわけではありませんが、自分に合っていないと思えば無視して、自分の決めたペースで勉強を進めた方が良いと私は思います。模試を回避する等々はアリだと思います。)
税理士試験以外のことにおいても言えることですが、失敗に向き合わないと、いつまで経っても同じ結果しか出ません。来年に向けての勉強を再開する前に、必ず本試験2時間の振り返りをして、合格に何が足りなかったのか?をしっかりと分析してから、勉強を再開してください。