2026年度の税制大綱が発表されました。
今回は特に実務で色々と影響がある改正が多いのですが、個人事業主の方で最も影響を受けるのは、この青色申告特別控除についての改正ではないでしょうか?
従来は複式簿記で書面確定申告書の提出で55万円の青色申告特別控除を適用できましたが、
改正後は複式簿記で書面確定申告書の提出の場合、10万円控除となります。
令和9年分の確定申告からの適用となります。
控除額が55万円から10万円となり、それが毎年のことですので、影響は決して小さくないかと思います。
国としても電子で確定申告して欲しいということですね。
複式簿記で記帳している方であっても、確定申告書を電子申告するには、マイナンバーカードやカードリーダーなどの取得、設定が必要です。
カードリーダーは数千円で一度購入すればいいものですが、電子申告をするためにパソコンに色々とインストールするものもあります。
電子化する難易度は個人差があるとかと思いますが、パソコン操作が苦手な方やご高齢の方にとっては、電子化するハードルというのは結構高いのでは?と思います。
電子申告と聞けば、勝手に自動で申告してくれて楽チン♪といったイメージを持たれる方も多いかと思いますが、実際には電子申告前の準備や申告前のデータ確認など、結構面倒くさい作業が多いです。
ただ、国としてDX化する方向は変わりませんので、紙ベースの申告書が淘汰されるのは、これも時代の流れで仕方がない部分なのかなぁと個人的には思います。
