私がいつも通ってる散髪屋(理容店のことです。以下、散髪屋と書きます)はMen’sAtticというお店です。オーナーが1人でされているお店です。美容業と税理士業とで業種は違えど参考となる部分が多いです。
タイトルは井ノ上さんの推奨する「ひとり税理」にちなんで、「ひとり散髪屋」としてみました。
電話を使わない
私が通っている散髪屋では電話は鳴りません。もう数年通っていますが、今まで電話の呼び出し音を一度も聞いたことがありません。
皆さんもよく経験すると思いますが、私が以前に通っていた他の散髪屋では、自分が散髪をしてもらっている最中に、お店の電話が鳴ることがありました。担当の理容師が申し訳無さそうに「すいません、ちょっと電話にでます」と言って、自分の受けてるサービス(髪を切る、髭剃りなど)が一時停止します。
電話で予約を受付しているお店なら、電話が掛かってくるのは当たり前です。私自身は自分が散髪をしてもらってるときに理容師の手が電話で止まることは特に何も思いませんが、人によっては良く思わない方もいると思います。
また、理容師さんも電話に出ないといけないので、電話に対応するたびに作業効率が落ちていると思います。
では、わたしが通ってる散髪屋では予約をどのように受け付けているかというと、ネットからの受付にしています。こちらも空き時間を画面でゆっくり確認しながら予約ができます。ネット予約なので、お店の営業時間外でも予約できます。
この散髪約のオーナーもネット予約はすごく便利だといっていました。
自分から雑談をしない
私は昔から散髪をしてもらってる間はうたた寝をしたいタイプです、というか、散髪中は大体眠くなります。なので、散髪に関すること以外の話は極力したくないのです。ここのオーナーはそういう雰囲気をすぐに察知してくれます。
私も初回の散髪のときだけ少し雑談をしましたが、2回目以降はほぼ雑談無しです。喋るのは最初の挨拶とどういう髪型にするかの確認ぐらいです。
人によっては散髪中の理容師とのお喋りを楽しみにしている方もいると思いますが、私自身は散髪に来ているので、とにかく髪を切ってくれたらそれでいいのです。
お客が何を望んでいるのか?オーナーの「喋らない」という私への気遣いは大変ありがたいのです。
料金は適正金額
この散髪屋の料金は決して安くはありませんが、高すぎるとも思っていません。(料金が気になる方は、Men’sAtticのホームページを見てください。)私はこれぐらいの料金が散髪屋の適正料金だと思います。
散髪屋の設備、人件費、家賃など色々考えると、決して安い金額にはならないはずです。
たまに安い料金でできる散髪屋を見かけますが、こんな低料金でどうやって収入を確保しているのだろうか?と思うことがあります。
駅前の10分1,000円などの散髪屋は低価格にする代わりに、短時間のサービスで客の回転率を上げることで売上を上げる作戦を取っています。低価格にする目的がはっきりしているので、これはこれでいいと思いますが、理由なき低価格の設定は自分で自分の評価を下げていると思います。
ぼったくる必要はありませんが、自分の請求する報酬料金に自信を持つことは大切です。自分の時間チャージ料金、自分の仕事に対する報酬料金については、いつも考えておく必要があると思います。
自分と合わない客は無理に相手をしない
色々書きましたが、自分にはこの散髪屋が合っています。
少し視点を変えると、このお店は以下のような人をお客として取りこぼしています。
- 電話しかできない客(ネット予約できない人)
- 散髪料金が少しでも安くしたい客
でも、これでいいのだと思います。
予約方法に電話を追加すると、結局電話対応をしなければならなくなります。
散髪料金を安くすると、その安くした分だけ客数を増やさなければなりません。一人で経営している以上、客数を増やすには限度があります。何より客数を増やせば、それだけオーナーの仕事量が増えて疲れます。疲れると作業効率が落ち、サービス内容が低下する恐れがあります。
自分のやり方、サービス内容に合わない人とは関わらければいいだけの話です。
私自身、この考え方になるまで、仕事や私生活で随分悩みましたが、今は「自分と合わない人とは、どうやっても合わない」と思うようになって、気が楽になりました。
どんな仕事でも自分のスタイル、オリジナルの内容で勝負している人の方が、私はかっこいいと思います。