昨日(2022年2月3日)は確定申告申告の無料相談会場で相談員をしてきました。初めて相談員をやってみて感じたことを書きます。
今回の会場での一連の流れ
同じ支部内であっても各会場によって取り扱う内容が違うようです。私が今回担当した会場では、手書きの申告書の書き方を教えるだけでした。申告は申告者が後で自ら提出する事になります。
申告者が書いてきた申告書をざっとチェック、不明点を確認して回答するという対応でした。ですので、この会場内で申告が完了しないという事です。
初めての相談員で色々分からないことがありましたが、先輩税理士の方々が親切に教えてくれたので、初日を無事に終えることができました。
相談者が少なかった
コロナの影響でしょうか?例年よりも相談に来られた方が少ないようで、私は3人だけの対応となりました。内容は年金収入、医療費還付など基本的な申告内容のものがほとんどでした。
皆さん、頑張って調べて申告書を書いてきたというのが伝わってきました。普段接することのない一般の納税者の方と話ができて貴重な経験となりました。
中には完全な個別の税務相談をいくつもされる方もいましたが、この会場では個別の税務相談は受け付けてない旨を伝えて帰ってもらいました。(会場のリーダー税理士の方にもフォローしてもらい、何とか帰ってもらいました。)
無料相談会場では譲渡所得、相続税、贈与税などは対応していない
これはどの会場であっても共通の内容だと思いますが、個別の税務相談、株や土地建物の譲渡所得、相続税、贈与税の相談は確定申告無料相談会場では取り扱っていません。
この辺りの情報があまり相談に来られる方に伝わってないように思います。
税理士事務所の人間なら分かりますが、これらの対応範囲外の項目は完全な有料で取り扱う案件です。要はすぐにその場で終わらない申告内容です。
先程のブロックで書いた個別案件の相談をされた方は、質問が全部で5つぐらいありました。そのほとんどが個別の税務相談なので私が回答できないと伝える度に、少し不機嫌な感じなっていました。
相談に乗ってあげたい気持ちもありますが、短時間で断片的な情報だけで即解答することはできません。後で責任問題になってしまいます。
無料相談では対応できる内容が限定されます。報酬を払わなくていい無料相談を利用したい気持ちは分からなくもないですが、個別の税務相談や難しい内容の申告は税務署や有料相談へお願いします。