交際費が多いと税務署に狙われると考える方は一定数いるようです。そのような方は「いくらぐらいまでなら大丈夫?」ということを気にされます。
一般的な話として、業種業態にもよるが売上の5%が一つの目安であると伝えています。(5%を超えたから必ず税務署に狙われたり、4.9%だからセーフということではありませんので、念のため)
交際費5%についての個人的な感覚
年間売上が1,000万円なら、その5%は50万円です。
個人的な肌感覚として、年間1,000万円の売上に対して、交際費が50万円というのは、「ちょっと多すぎるのでは?」と思います。
50万円を単純に12か月で割ると、月に41,666円です。
一回の食事代が1万円なら、月に4回の会食となります。一回の食事代が5,000円なら月に8回の会食となります。4回から8回の会食、あいだを取って6回とします。
営業日数が月に20日なら、3日に1回の会食ペースです。営業日数が月に25日なら4日に1回の会食ペースです。
年間売上が2,000万円、3,000万円となれば、会食のペースはこの2倍、3倍となります。
もちろん売上が上がれば、経営者以外の社内の人間が会食に参加することになりますが、それにしても多過ぎます。
毎晩のように飲み歩かないと、この金額にはなりません。
ちなみに私自身の売上に対する交際費の比率は、昨年令和6年度は0.3%、今年令和7年度は12月5日時点で0.5%です。
私が元々夜の会合に参加する機会が少ないのもありますが、多い方でもせいぜい2~3%ぐらいではないでしょうか?
なので、5%というのは、「多いではなくて、多過ぎる!」というのが正直なところです。
そうは言っても、慣習として夜の会合が多い業種もあるかと思います。
5%を超えていたり、5%近い場合を全否定することはしませんが、交際費の割合が多い理由は聞くようにしています。
その交際費、本当に必要か?
少し税金の話からは逸れますが、先ほどの具体例のように、交際費の割合が多いと、ほぼ毎日のように夜間に飲み歩ているということになります。
たまには取引先や同業者などと食事をするのもいいと思いますが、あまりにもその回数が多いのであれば、「その交際費の支出は、売上を上げるのに結びついているのか?」ということを考えて欲しいです。
日中のお仕事であれば、夜間は休息したり、仕事のアイディアを考える時間帯です。
いわば夜間はメンテナンスの時間です。
また、お酒を飲むと翌日の仕事に必ず影響します。
そして、会合のたびに支払うお金で別のモノを買うこともできたはずです。個人の方であれば、自己投資に使えるお金にもなったはずです。
単に「経費になるから」とか「仕事の話をしているから」という安易な考えで、とりあえず会合に参加するというのは、ご自身の貴重な時間と体力を消耗しているだけです。
直ちに夜の会合を全て辞めるというのは、難しいかと思いますので、まずは参加する回数を減らしたり、優先度の低い会合を切るなどの対策をすると良いかと思います。