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エクセルで確定申告するときの注意点

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国税庁ホームページや各種会計ソフトではCSV方式でデータの取り込みができるようになったので、数字を手入力せずに決算書や確定申告書を作成できるようになりました。ですが、クレジットカードの明細だけは現時点(2022年2月14日)でもCSV方式だけでは課題が残っています。今回はエクセルのCSV方式を使った決算書や確定申告書の作成時の注意点を書こうと思います。

なお、私のエクセルを扱うレベルは初心者レベルだと思います。難しい算式は一切組めませんので、もしかしたら今回書いた問題点はあっさり解決する可能性もありますので、エクセルやデータの扱いに詳しく方はご自身で解決策を見つけてください。

CSV方式の簡単なおさらい

CSVは「Comma Separated Value」の略で、このCSVファイルを使えば、預金データやクレジット明細を一気にダウンロードできます。1つ1つの数字や文字などの手入力が不要となり、残高合わせなどが不要になる便利な機能です。

なお、ここでは詳しくは取り上げませんが、CSVファイルとExcelファイルは違いがあるそうです。

というか、私自身がその違いをよく理解できていません。

ここでは単にエクセルシートから数字や文字を移動できるので、わざわざ手入力しなくて便利というぐらいのつもりで記事を書いていますので、この分野に詳しい人から見ると突っ込みどころ満載かもしれませんが、あしからず。

クレジットカード明細の問題点

CSV訪問で預金やクレジットカードのデータをエクセルや会計ソフトへ移動することができます。

問題はクレジットカード明細には支払内容まで記載されていないという事です。

クレジットカード明細にはカード決済をした日付、決済をした店舗名、決済金額までが記載されています。以下に私のヨドバシカメラで使ったゴールドポイントカードの決済明細をCSV明細で取得したもの(一部)を貼り付けます。

どうでしょうか?これではヨドバシカメラで一体何を買ったのか分かりません。

正解は 2/4 2,970円は事務所用パソコンキーボード、2/7の3,251円と1,848円はスマホケースやスマホ保護フィルム、スマホ充電器などです。

自分の数日前の買い物でさえ、「えっと、これ何だっけ?」となります。たった3つだけでもこの状態です。事業で沢山の備品や消耗品などの支払いをすれば、1カ月後のクレジットカードの明細を見るころには、すっかり支払内容は忘れているのが普通です。

ENEOS○○店なら、ガソリンで間違いありません。洗車や車輌部品交換も考えられますが、事業用の車両に関する経費には違いありません。

飲食店なら、誰と行ったか?さえ覚えていれば、交際費か福利厚生費か家事用の判断はつきます。スケジュール表などで当時の予定を確認してすれば、その店に誰と行ったのかは大体分かります。

ヨドバシや楽天やAmazonなら、色々な物が買えますので、特に個人事業者なら仕事用と家事用が混在してしまいます。

カード支払をしたお店が扱っている商品やサービスが多ければ多いほど、何の支払かの記録は必要になってくるということです。

カード明細の仕事用と家事用との分け方 資産管理アプリを使う場合

マネーツリーなどの資産管理アプリを使ってその都度メモ書き欄に支払い内容を書いておけば、後でエクセルデータに反映されるので、支払内容が分かります。

全てのクレジットの支払いをメモ書きする必要はありません。金額の大きさによってメモの書き方を変えます。

またお店の名前だけで支払内容が特定できる支払についても、わざわざ支払内容をメモする必要はありません。(先程の例のENEOS○○店など)

例えば、1人で事業をしている個人事業主が備品を買った場合にその金額が、

10万円未満ならざっくりとした内容(パソコン備品など、具体的な商品名までは書かなくていいです。何の支払か分かる程度に。)

10万円以上は少し詳しい内容(事務所内ノートパソコン、商品展示用棚など少し詳しめにその内容を書きます。少額減価償却資産に該当するようなものであれば、どの備品なのか特定できるのが望ましいです。また費用の金額が高いものについては、繰延資産として支払の年に全額経費で落ちないものもあるので、その支払内容を詳しく書くと良いです。)

このあたりのさじ加減は事業規模や業種業態によって異なりますので、顧問税理士のアドバイスに従ってください。

その都度アプリでメモ書きをするのは少し手間ですが、後から明細を見て支払内容を思い出すよりも楽ですので、クレジットカードを使うたびにアプリへメモ書きするのが望ましいです。

カード明細の仕事用と家事用との分け方 資産管理アプリを使わない場合

一方で資産管理アプリを使わない場合には、クレジットカードの支払内容の把握をアナログで管理するしかありません。

例えば、仕事用の領収書やレシートは全て取っておき、領収書レシートが無いものは全て家事用とします。家計簿を付けてる人は仕事用の領収書と家事用の領収書を予め分けておきます。

仕事用と家事用の支払いが1つのレシートに混じっている場合は仕事用の支払いを赤ペンやマーカーでsしるしを付けておきます。このときにその仕事用の支払金額の合計を色ペンでメモしておけば、後で経費計上するときに作業が楽になります。

このレシートの整理作業を頻繁にして下さい。朝一番、昼一、夕方退社前でもいつでもいいので、毎日同じ時間帯にレシートを整理する習慣を付けて下さい。レシート整理だけなら1分も掛かりません。

必ず毎日財布の中を確認する癖をつけてください。毎日財布の中のレシートを取り除くと、財布の中がスッキリしますよ。

クレジットカード支払いによる経費の計上時期について

CSV方式ではカードの決済日に初めて費用を計上します。例えば、11月1日から11月30日までのカード支払いを翌月12月27日に引き落としとなっている場合、11月中に発生した経費が12月中に認識されることになります。1ヶ月ズレています。

この1ヶ月のズレは特に気にする必要はありません。というのも、経費は毎月同じような金額が発生しているので、厳密に経費が発生した月に計上した場合と損益に大きな影響が無いからです。

そして、翌年1月27日に引き落とされる経費は12月中の経費ですので、個人の確定申告ではこの分を経費の未払金計上することになります。

一方で材料費などの原価は売上と直接対応する関係のあるものについては、毎月の売上と対応させる必要があるので、原価の計上は発生基準(相手からの請求書に記載された請求日に計上する)で処理する必要があります。売上も同じで自社が請求書を発行した日に売上を計上します。

カード明細のデータをうまく活用する

冒頭でも書きましたが、クレジットカードの明細には支払内容まで記載されていないことが問題点ですが、支払内容以外の日付、支払金額、カード使用店名はすべてデータで取得できます。

このデータをうまく活用すれば、経費計算の手間は一気に解消しますので、このデータを使わないのは大変勿体ないです。

上記のような工夫は必要ですが、ぜひカード明細のデータを活用して確定申告を楽にするようにして下さい。

最寄駅 JR藤阪駅から600M(徒歩8分)

最寄駐車場 東洋カーマックス藤阪中町駐車場190M

タイムズ王仁公園第1駐車場から450M

(東洋カーマックス藤阪中町駐車場が最も近いです。タイムズ王仁公園第1駐車場の方が空いています。)

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