本日は税理士試験の財務諸表論(以下、財表)の仮計算表について、書きたいと思います。
私は財表の仮計算を作る派でしたので、作る派側の意見になりますが、仮計作成のメリット・デメリットを簡単に書きたいと思います。(財表も合格時から随分と時間が経っていますが、根本的な部分は変わってないはずなので、参考になればと思います。)
仮計を作るメリット
仮計の作成に集中でき、転記ミス・集計ミスが減る。
仮計を作らない場合は、問題用紙の試算表ページに仕訳の金額を書いていくことになります。試算表のページの空白スペースに新しい科目が出てくるごとにメモすることになります。
計算が終わって、解答用紙へ転記する頃には、試算表のページはあちこちに飛び散ったメモ書きだらけになります。空いたスペースに投資その他の資産の科目のメモ書き、その下に販管費の科目のメモ書き、その下に流動資産の科目のメモ書き、その下に固定負債の科目のメモ書き・・・
「あれ?この科目は別の箇所にもメモ書きしてた!集計し直しだ!」・・・当然、集計ミスや転記ミスしやすくなります。(仮計を作らなくてもミスをしない人は、わざわざ仮計を作る必要はないと思いますが)
仮計を作るデメリット
仮計を作ると当然時間は掛かります。でも、仮計の作成時間はせいぜい3~5分ぐらいです。本試験では時間は必ず余ります、仮計を作成しても十分間に合います。
よく模試などで仮計を作ると時間が足りないという話を聞きますが、それは、間違いなく計算問題の練習不足と理論を書くスピード不足です。
専門学校の模試では直前期にボリュームの多い問題が出ますが、私自身は全然時間が足りないと思ったことはありませんでした。特に理論問題のベタ書きで手が止まっている時間はありませんか?
私自身が財表の計算問題で工夫していたことについては、また別の日に書こうと思います。