法定相続情報一覧図を相続人ご自身で取得するのは、正直難しいというのが私の意見です。書籍やWebページなどで法定相続情報一覧図の取得方法が数多く掲載されているのに、なぜご自身で取得するのは難しいのか?について書きます。
法定相続情報一覧図はその取得後の手続きが楽になるのであって、法定相続情報一覧図の作成自体の手続きが大変だから
見出しが長くなりましたが、結局はそういうことです。法定相続情報一覧図は一度作成してしまえば、後の手続きが楽になりますが、その最初の法定相続情報一覧図自体の作成自体が大変で複雑な手続きが必要です。
財産の名義変更などの後の手続きを楽にするために、最初に大変な手続き(法定相続情報一覧図の作成)をしているだけです。何でもそうですよね、便利な道具や機械は使うときは楽チンですが、その道具や機械自体を作るのは大変な作業ですよね。
私自身が法定相続情報一覧図を作成した感想
まだ作成件数自体は少ないですが、私自身がこの法定相続情報一覧図を作成した感想ですが、冒頭にも書いた通り、相続人ご自身で作成するというのは正直難しいと思います。
私自身は相続専門の税理士ではありませんが、このような書類仕事は慣れているにも関わらず、法定相続情報一覧図の作成は、なかなか大変な作業だと感じます。ですので一般の方であれば、更にハードルが上がります。
特に相続人の人数が多い、複雑な家系、被相続人(亡くなった方)の戸籍が何度も移転しているなどの場合は、専門家であってもかなりの時間と手間を要します。
また、そもそも沢山の書類準備自体が苦手な方もおられます。
先ほども書きましたが、確かに各Webページや書籍などで法定相続情報一覧図を作成するため手順などは載っていますが、恐らく途中で頓挫される方がほとんどだと思います。
で、頓挫したので結局は専門家に依頼するというパターンです。
序盤に大きな山(法定相続情報一覧図の作成)が先に来るだけであって、相続手続きですべき事項の難易度自体が下がっている訳では決してありません。
自分の手間と労力を使って頓挫するのなら、最初から専門家に依頼した方が早いし確実です。報酬料金は掛かりますが・・・
相続手続きは法定相続情報一覧図の作成だけではありません。相続税が発生するケースなら税理士、財産の名義変更は司法書士、そもそも遺産分割で争いが発生する場合は弁護士に依頼する必要がありますので、法定相続情報一覧図だけに囚われず、早めに専門家に依頼してください。