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税理士は仕事を受ける前に何を見ているのか?

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本日2023年5月29日のTwitterを見てていると、まだ3月決算が終わってないというツイートを見かけます・・・・明後日が申告期限ですが、大丈夫なのでしょうか?

以前に「3月の新規確定申告は受け付けてくれない」の記事では個人の確定申告について書きましたが、3月決算の会社(申告期限は5月末)の新規受付は、5月に入ってからだと受け付けてくれる税理士事務所はほとんどないと思います。

今回は3月決算会社の確定申告をギリギリに依頼する場合、ほとんどの税理士は「正直受けたくない」という印象を持って面談しています。

5月連休明けに会社の確定申告の新規依頼をすると?

個人の確定申告同様に、税理士事務所の5月の連休明けというのは、顧問先や元々依頼があったお客様の会社の確定申告業務でスケジュールが既に埋まっています。

ですので、連休明けに新規の確定申告を受け付けている税理士事務所というのは、設立間もない税理士先生の事務所か、とにかく仕事をどんどん取りたい税理士先生の事務所ぐらいです。私自身でさえ、5月の連休明けの新規の会社確定申告は、よほどの好条件でない限りは受けません。

そもそも、この時期にまだ税理士を探している時点で悪条件の仕事の可能性が極めて高いです。

私に限らず、ほぼすべての税理士は、「あちこちの事務所で断られて、今自分のところに依頼が来たのだろう・・・・でないとこんなギリギリの依頼なわけがない。」と思っています。

大体税理士との顧問契約が切れるタイミングというのは、申告後という場合が多いです。税理士側としても、決算申告に影響が極力出ないようには気を付けるというケースがほどんとです。顧問料などの料金未払いの場合は解約時期は関係ありませんが。

そんな訳で、新たな税理士を探す時間は次の決算申告まで1年から少なくとも半年ぐらいはあるという状況が多いと思います。

今まで税理士を探さなかったのは本当か?

このような状況の中で、新たな税理士をすぐに探す会社は割と直ぐに税理士が見つかります。税理士側としても、申告期限が過ぎたばかりの会社は歓迎します。何より一番大変な申告期限まで時間が十分にありますので、月次処理などをしながらその会社のことを詳しく知っていく時間があるからです。

で、問題は新しい税理士を探さなかった会社です。

探さなかったというのは、本当に「単に探すのが面倒で探さなかった」というケースは少なくて、

本当は「探しても中々顧問になってくれる税理士がいなかった」というのが実情だと思います。

私たち税理士は顧問契約の話があったときは、初回面談時に直近数年分の会社の決算書・申告書・元帳を見せてもらいます。顧問料金の見積金額の算定のためにもこれらの資料を預かっています。そして事務所内に持ち帰って、これらの資料から会社の実情を読み取るのですが、

同時に「自分の顧問先の会社として適正なのか?」を判断しています。

例えば、以下のような内容を見ています。

  • 顧問税理士の氏名が全て同じか?
  • 過去の申告日がいつか?
  • 未払金の中に顧問税理士への未払い報酬がないか?
  • 決算書・申告書の各数字の繋がりに問題は無いか?
  • 元帳の記載内容はどの程度正確か?

他にも??と思った箇所は調べますが、ざっとこんな感じでしょうか?

顧問税理士の氏名が全て違えば、毎年違う先生に依頼している=何か訳アリ?ということです。

申告日(電子申告送信日)が期限ギリギリであれば、資料がすぐに出ない等の可能性があります。また資料が揃っていたとして、すぐに申告できない何らかの事情がある可能性があります。(例えば、業績や税額の変更依頼があるケースなど)

顧問料の未払金はそのままですね、顧問料の回収に問題無いか?の確認です。

決算書・申告書というのは各数字が書類の中で繋がっています。私が過去に経験したのは、利益に関する数字の辻褄が合わない決算書・申告書でした。恐らく数字を改ざんしている可能性があります。修正申告の可能性も考えましたが、修正申告はしていないという回答でしたので、改ざんで間違いないと思います。

税理士側の処理能力ということもありますが、元帳の記載内容は元の資料の正確性が反映します。適当な処理を会社がしていれば、元帳の内容は適当な処理をせざるを得ません。(税理士側が正確に処理しようにも、適当な資料しかないのですから)

GW連休明けの3月決算依頼は受けたくないのが本音

結局は前のブロックで書いたようなことを調べた結果、「やっぱり色々と問題が多い会社だなぁ。他の3月決算業務も忙しいし、無理に引き受けないでおこう。」となるのが普通の税理士の感想です。

そんな訳で、顧問税理士を探すのなら申告期限が遠い時期に早めに探すことをお勧めします。

その会社が本当に問題無かったとしても、GW連休明けの税理士との面談では、面談する前や資料を見せるまでは、面談する税理士側でこのようなマイナスイメージを沢山持って面談することになりますので。

また、決算書や申告書に問題がある場合、税理士側には早い時点で説明してください。悪い情報を隠されると税理士側としては益々疑います。どうせ隠しても後でバレますから。

そして、他の税理士に何度も断れているのであれば、これも正直に話した方がいいと私は思います。他の税理士が断る理由であっても、それでも引き受けるという税理士も中にはいます。

悪い情報を隠し続けて税理士との面談を重ねても、結局は引き受けてくれないまま、時間だけがどんどん経過して、あっという間に申告期限になります。

最後に、複数の税理士が断るということは、少なくとも税理士側から見て、その会社自体に何かしらの問題があるということです。人気の売れっ子税理士先生であれば、好条件でも忙しくて新規は受けないという方もいらっしゃいますが、普通の先生であれば、条件さえ整っていれば受けます。

ですので、複数の税理士先生が受けない=問題がある、と税理士側は考えていますので、何度も税理士に断れれる方は、ご自身の会社あるいはご自身自体に何か問題がないか?一度考えてみてはいかがでしょうか?

最寄駅 JR藤阪駅から600M(徒歩8分)

最寄駐車場 東洋カーマックス藤阪中町駐車場190M

タイムズ王仁公園第1駐車場から450M

(東洋カーマックス藤阪中町駐車場が最も近いです。タイムズ王仁公園第1駐車場の方が空いています。)

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