「そんなことも知らないの?」と言われたという話をときどき聞きます。私自身は絶対に使わない言葉ですが、残念ながらよく言われている言葉のようです。
恐らく言う側は「なんやこいつ、こんな当たり前の常識を知らないのか?なんで知らないの?今までどうしてきたのか?」という感覚で発言していると思います。知らない訳が無いというスタンスです。
ところが、言われる側はそのことについて知らない訳です。今まで育ってきた環境や勉強してきた範囲以外のことは知らなくて当然です。
知らないものは知らないのですから。
知らないことを、さも知ってて当たり前のように言われるとどう思うか?
言われる側の本人はとても傷付きます。馬鹿にされた気分です。
なぜこんな話を書いたかと言うと、税理士事務所に初めて勤務した知人が所長先生によくこの言葉を言われるという話を聞いたらからです。
所長先生からしたら常識なのかもしれませんが、税理士業界が初めての知人からすると知らないこと、常識でないことは沢山あります。
「自分の知っていること=相手も当然知っている」と考えるのは非常に危険だと思いました。
相手が知らなければ、説明すればいいだけのことです。
「そんなことも知らないの?」を世の中から無くしたいものです。